これが“アナグマ”!?食べてびっくり、まるで高級牛肉のような味わい
アナグマってどんな動物?意外と知られていない“森のグルメ”
熊本県水上村の山々には、シカやイノシシだけでなく、アナグマという野生動物も暮らしています。
アナグマはタヌキやイタチの仲間で、ずんぐりとした体と短い足が特徴。
夜になると活動を始め、地面を掘ってミミズや木の実を探す、森の働き者なんです。
そんなアナグマが、実はとてもおいしいジビエ肉だと知っていますか?
見た目からは想像できないほど、肉質はやわらかく、脂にはほんのり甘みがあります。
まさに、「森が育てた天然のごちそう」なのです。

アナグマ肉の味は?まるで国産牛のような“とろける旨さ”
アナグマ肉の魅力を一言で言うなら、「脂の旨さ」。
この脂がとにかくすごいんです。
調理すると、じゅわっと溶け出す脂が鍋全体を包み込み、
その味わいはまるで**高級和牛のサシ(霜降り)**のよう。
食べた人の多くが口をそろえてこう言います。
「知らずに食べたら、絶対アナグマだとは思わない!」
噛むたびに広がる甘みとコク、そして後味の軽やかさ。
脂っこいのにしつこくなく、口の中でスッと消えていくのが特徴です。
まるで、山の中で出会う“天然のサーロイン”といってもいいかもしれません。
食べ頃は“秋”!脂がのったアナグマはまさに旬の味
アナグマは、一年中食べられるわけではありません。
実は、秋から冬にかけてがいちばんおいしい季節なんです。
秋になると、アナグマは冬眠の準備をはじめ、体にたっぷり脂をためこみます。
そのため、この時期の肉は特に脂のノリがよく、まるでとろけるような食感に。
春や夏に比べて、香りもまろやかでクセがなく、初めてジビエを食べる人にもおすすめです。
熊本の山里・水上村では、地元の猟師さんたちが丁寧に仕留め、
しっかり血抜き・冷却処理をしているので、臭みがほとんどないのも特徴です。
アナグマのおすすめ料理3選!家庭でも食べてみたい“森の恵み”
アナグマ肉は調理の仕方によって、いろんな表情を見せます。
ここでは、特に人気の3つの食べ方をご紹介します。
①アナグマ鍋(ぼたん鍋風)
寒い季節にぴったりなのが、アナグマ鍋。
味噌仕立てのスープに、野菜とアナグマ肉をたっぷり入れて煮込みます。
脂がスープに溶け込み、コクとまろやかさがアップ!
最後にうどんやごはんを入れて雑炊にすれば、スープの旨味を余すことなく味わえます。
②煮込み料理(赤ワイン煮やシチュー)
アナグマの脂は、煮込むととてもやわらかくなります。
赤ワインでじっくり煮込むと、牛肉のような深いコクが出て、まるで洋食店のメインディッシュ!
シチューやカレーにしても絶品です。
③焼き・すき焼き風
薄切りにして鉄板で焼くと、脂がじゅわっと溶けて香ばしい香りが立ち上がります。
甘辛いタレをからめて、玉ねぎと一緒に炒めると、ごはんが止まらないおいしさ。
「知らずに出されたら牛肉だと思う」と言われるほどです。

アナグマ料理が食べられるかも?水上村の『美野里』へ!
ジビエ料理を楽しみたいなら是非『美野里』に!!
運が良ければ、アナグマ鍋やアナグマ煮込みが出ることも!
まさに「ここでしか食べられない幻の味」と言えるでしょう。
食事だけでなく、狩猟体験や自然散策もできるので、
「食べるだけでなく、学ぶ・感じる」旅ができるのも魅力です。
※アナグマ料理は希少なため、事前確認が必要です
ジビエを通して“命のつながり”を感じよう
アナグマやシカ、イノシシなど、ジビエは野生動物の命をいただく食文化です。
水上村では、無駄な命を出さないよう、猟師さんたちが丁寧に処理を行い、
おいしく安全に食べられるよう工夫しています。
「山の恵みを感謝していただく」――
それが、ジビエの本当の魅力です。
自然の中で育った命をいただくことで、
私たちもまた、自然の一部として生かされていることを感じます。
まとめ:一度は食べたい!“森のサーロイン”アナグマ肉
アナグマは、見た目こそ地味ですが、
食べてみると驚くほど上品でおいしいジビエです。
- 脂が甘く、とろけるような食感
- 秋に脂がのって、最高の味わい
- 鍋・煮込み・焼き物、どれも絶品
- 水上村『美野里』で食べられるかも!?
次の旅の目的地に、水上村を選んでみませんか?
そして、もし運よくアナグマ料理に出会えたら、
その味をじっくりと噛みしめてみてください。
それはきっと、あなたの中で一生忘れられない“森の記憶”になるはずです


