買えばいいのに…なぜ僕は“わざわざ狩りに行く人”になったのか?猟師になって気づいた“食べ物の価値
■ 「僕が猟師になった理由その1」
こんにちは。今日は、僕が“猟師になった理由”の中でも、いちばん大きかった理由をお話しします。
それは―― 自分の力で食べ物(肉)を手に入れてみたかったから です。
これは、まるで昔の“狩猟採取(しゅりょうさいしゅ)”のような生き方へのあこがれでした。
■ スーパーのお肉だけで満足できなかった
みんなもスーパーでお肉を買ったことがあると思います。
もちろん、買うのが悪いことではありません。でも、僕はいつもこう思っていました。
「このお肉って、どんな場所で育って、どんな最期だったんだろう?」
お店に並ぶころには、動物がどんな姿だったのか、どんな生活をしていたのか、全部わからなくなってしまっています。
それが、なんとなくモヤモヤしていたんです。

■ 一度くらい“自分でやってみたい”と思った
ある日ふと、こんな気持ちがわきました。
「もし自分の手で獲った動物を、自分でさばいて、自分で料理して食べたら…
きっと忘れられない経験になるんじゃないか?」
このワクワクが止まらなくて、気づいたら狩猟免許の勉強をしていました。
■ 初めて山へ入ったときのドキドキ
猟師として山に入るとき、心がしんと静かになっていきます。
風の音、木のゆれる音、鳥の声…いつもの生活では気づかない自然の気配が全身に入ってきます。
「ここで命をいただくんだ」と思うと、軽い気持ちではいられません。
でも同時に、知らない世界に入るような冒険のドキドキもありました。
■ “自分の力で手に入れた肉”の味は別物だった
最初に自分で獲った肉を食べたとき。
それは、ただ「おいしい」というだけではありません。
“自分の力で得た食べ物”って、こんなにも重くて、大切で、ありがたいものなんだ。
その気持ちが体の中にしみこんでくるようでした。
「いただきます」という言葉の意味が、心の底からわかる瞬間でした。

■ 狩猟採取の気持ちを少しだけ味わえる暮らし
猟師になってから、僕の毎日は少しだけ昔の人みたいになりました。
・山を歩き、
・動物の足あとを見つけ、
・自然のリズムに合わせる。
まさに“狩猟採取”の世界の一部に、ほんの少しだけ入らせてもらっている感じです。
もちろん、全部を昔の生活に戻すことはできません。でも、
「自分の食べ物を自分でとる」という経験は、特別な価値があります。
■ なぜ理由その1を書いたのか
僕が猟師になった理由は、これからまだまだ続きます。
でも、この「自分の力で食糧を手に入れたい」という思いは、すべてのスタートになった気持ちです。
もしあなたが食べ物や自然に興味があるなら、狩猟の世界はきっと新しい気づきをくれるはずです。
■ 最後に
これは僕の日記みたいな話ですが、
「なぜ猟師になったのか?」と聞かれたら、いちばん最初に出てくる答えです。
次回は、猟師になった理由その2をお話しできたらと思います。
読んでくれてありがとうございました。


