たったひと手間で鹿肉の味が10倍変わる!獲った鹿肉を最高に美味しく食べる方法

せっかくの鹿肉、どうせなら「最高にうまい状態」で食べよう!
みなさん、もし鹿を自分で獲ったとしたら、そのお肉をどうしたいですか?
――もちろん「一番おいしい状態」で食べたいですよね!
実は、鹿肉(ジビエ)は**「止め刺しをしたあとの処理」が勝負**なんです。
ちょっとしたことを知っておくだけで、レストラン級の美味しさになります。
今回は、「鹿肉の臭みをなくし、おいしく食べるための大事な3つのポイント」について、小学生でも分かるようにやさしく解説します!
なぜ冷やすことが大事?鹿肉の“臭み”の正体とは?
臭いの原因は「バクテリア」
鹿肉って、「くさい」「クセが強い」と思っていませんか?
でも実は、もともとの肉にはそんなに臭みはないんです。
じゃあ、なんで臭くなっちゃうのか?
答えは…
👉 バクテリア(ばい菌の仲間)が増えるから!
バクテリアは、肉の中の水分や栄養を使って増えていきます。
とくに暖かい場所においておくと、あっという間に臭みのもとをつくってしまうんです。
だから「すぐ冷やす」ことが超大切!
鹿をしとめて「止め刺し」したら、すぐにしないといけないこと――それは、
お肉をすぐ冷やすこと!
時間がたてばたつほど、バクテリアが増えていきます。
でも、冷やしておけば、バクテリアの動きがにぶくなって増えにくくなるんです。
つまり、「すぐ冷やす」ことで、
👉 臭みを防いで、うま味を守れる!
これが、美味しい鹿肉への最初のステップです。

おいしさを守る「3つのポイント」
①止め刺しをきちんとする
まず一番大事なのは、**「止め刺し」**という作業です。
これは、獲った鹿が苦しまないように、すぐにしとめてあげること。
これをしっかり行うことで、肉にストレスが残らず、血のまわりも少なくなります。
血のにおいも、実は臭みのもと。
だから、**「きれいな止め刺し」=「うまい肉」**なんです。
②なるべく早く内臓をとる
鹿は、倒れてからも体の中があたたかいです。
とくに内臓があると、そこから熱がにげにくい!
だから、できるだけ早く内臓を取り出して、冷えやすい状態にするのが大事です。
また、内臓からはガスやバクテリアが出やすいので、すぐにとればお肉ににおいが移りにくくなります。
③氷水や冷気でしっかり冷やす
止め刺し→内臓処理が終わったら、
すぐに氷水やクーラーボックスで冷やしましょう。
山の中なら、川の水で冷やすのもGOOD!
このときのポイントは、「肉の中心まで冷えるようにする」こと。
表面だけじゃなく、中までちゃんと冷やすことでバクテリアの増殖をおさえることができます。
なぜ「冷やさないとマズくなる」のか?科学でわかるその理由
鹿の体の中には、いろんな酵素やたんぱく質があります。
しとめたあとも、しばらくはそれらが動いて、肉の中で化学反応をおこします。
これが「熟成」と呼ばれるもので、時間をかけてうま味を引き出してくれる働きもあるんですが…
冷やさないでおくと、その間にバクテリアが増えてしまうんです。
つまり、
- すぐ冷やす→うま味は増えて、臭みはない=最高!
- 冷やさない→バクテリアが爆増、臭みだらけ=もったいない!
ということになります。
まとめ 〜美味しい鹿肉を味わうために〜
ここまでのポイントをおさらいします!
✅ 美味しく鹿肉を食べるための3つのコツ
- 止め刺しをきちんとする
- 内臓をなるべく早くとる
- すぐに冷やして臭みを防ぐ
この3つを守るだけで、
「くさい」「かたい」なんて思われがちな鹿肉が、
「やわらかい!」「ジューシー!」「レストランみたい!」とびっくりする味になります。
もし、これから鹿肉を食べる機会がある人や、狩猟体験にチャレンジする人がいたら、ぜひ覚えておいてください。
自然の命をいただくからこそ、おいしく・ムダなく・大切に。
これが、本当に美味しいジビエを楽しむための第一歩です。
🍴おまけ:冷やしたあとはこんな料理がおすすめ!
- 鹿カツ(クセなしジューシー!)
- ローストベニソン(塩とハーブだけで最高)
- 鹿肉カレー(スパイスでさらに深みUP)
